[イベントレポート]きみとロボット~ロボットにキュンとするのはどうしてだろう?
先日、子供たちと一緒に国立未来科学館で開催されている「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」に行ってきました。
過去の伝説的なロボットの展示からはじまって、最新技術を使ったさまざまなロボットが展示されていました。
展示会の中でいちばんよかったのが、ロボットとの「ふれあいコーナー」!
そんなコーナー名ではなかったかと思いますが(;^_^A
動物園にあるウサギやハムスターとふれあえる、子供たちが大好きなエリアを彷彿とさせる、楽しい楽しいコーナーなのです✨
様々なロボットがありましたが、中でもやっぱりaiboが大人気!
中央のスペースに4匹のaibo。しかも全部色違いです。今のaiboってこんなにかわいいんですね💕
わたしの記憶にあるのはこんな aibo でした!
もう20年近く前でしょうか...今はなき銀座のソニービルに見に行ったんです。あの時はかわいいと思ったんですけど、あらためて見るとずいぶんメカ感ありますね。
話題のLAVOTもいました。結構大きかった。
aiboもLAVOTなんですけど、目がくりくりしていて、ロボットだってわかっていても、目が合うと可愛い!、キュンって、なりますね。動作や声も人工的に作られているとわかってるのにすごく可愛いって思ってしまう。
aiboは子犬、LAVOTは赤ちゃんがモデルなので、可愛いって思うのは、子犬や赤ちゃんに対する感情と同じものなのかな。
しかし、ちょっと分からないのがこちらのトウフロボ。
話しかけるともぞもぞ動き、不思議な鳴き声?を発します。動画では撮れてなかったのですが、「食べちゃうぞー」というと、ブルブルしながらうめき声のような音を出していておもしろかったです(笑)
何となく守ってあげたくなる? 心をキューっとつかまれちゃうロボットです。
こちら、豊橋技術科学大学で開発された「弱いロボット」というシリーズの1体。豊橋技術科学大学では、他にも物語を途中で忘れてしまうロボットとか、あえて「賢くない」「不便な」ロボットを製作されているのです。
開発者である岡田美智男先生は、大学のホームページで「弱いロボット」について以下のように書かれています。
「もっと、もっと」と機能性や利便性を高めたシステムは、わたしたちを受動的な存在とし、ときには傲慢さを引き出してしまうことも。本研究では〈弱いロボット〉や〈不便益〉などの観点から、わたしたちの優しさや工夫を引き出したり、新たな学びを生み出すようなインタラクションデザインとその社会実装を進めています。
※豊橋技術大学ホームページより
https://www.tut.ac.jp/university/faculty/cs/316.html
つまり、
賢くて強くて便利なロボットばかりだと、人間がダメになってしまうから、あえて「弱い」ロボットを作ることで、人間の「優しさ」や「知恵」を引き出す
という試みなんですね。
赤ちゃんや子犬をモデルにしたaiboとLAVOTもある意味、「弱い」ロボットに分類されるのかも。
「キュン」は、もしかすると、心を揺さぶられて、内面にある人間らしい部分が出てくるときの音なのかなぁと思いました。
ロボットは人間を人間らしくする役割まで担ってくれるということでしょうか。
最後に!
アンドロイドの権威である大阪大学の石黒浩先生、のアンドロイドです。
これはキュンというよりは....ドキッとしますけど(;^_^A
以前、石黒先生の著書を読ませていただいた時から本物を見てみたかったので、こちらのロボット展で見ることができてよかったです。
私にとっては「キュン」の瞬間でした ♪