3Dプリンタで壊れたパンチボールのパーツを作って修理しました!
子供の誕生日プレゼントにボクシンググローブとミット、それからひとりでも遊べるようにと子供用のパンチボールをプレゼントしました。
しかし、「会心必中~!!」と叫びながら、思いっきりパンチを連発する息子。。
1週間ほどで、根元の部品がパキッと割れて、壊れてしまいました。
もう立てられない。買ったばっかりなのに...
まあ、安かったし子供用のおもちゃだからこんなものか、とも思ったのですが、根元の部品だけ何とか再現できれば、他はまだしっかりしてるのに、
捨てるのはもったいない!
そこで、
「ファブスペースみたか」の3Dプリンタを使って、壊れてしまった部品を再現してみることにしました!
パソコンで3Dモデルを作る
割れたパーツはすぐに捨ててしまったので、写真が残っていないのですが、大体のイメージで設計図を描いてみました。
これを元に、3Dプリンタのデータになる3Dモデルを作っていきます。
我が家では、WindowsのPCにはデフォルトで入っている、3DBuilderというソフトを使っています。
今回は、ソフトに入っている円錐の図形に、円柱で型抜きをするだけでできたので、積み木や粘土の感覚?で小学4年生の息子もサクサク作ってました。
簡単ですけど、設計図を見ながらパソコンで3Dモデルを作るってちょっとかっこいいですよね。
3Dプリンタでパーツを出力!
さて、出来上がったデータですが、ファブスペースみたかにある3Dプリンタに取り込むため、.stlという拡張子で保存をします。
これも、保存の時に形式を選ぶだけなので簡単。
ファブスペースみたかにあるのが、このUPBOXという3Dプリンタ。
このUPBOXの専用ソフトで先ほどのデータを開きます。
専用ソフトでは先ほどの図形がこんな感じで見られました。
素材の密度や仕上がりなど、いくつかの設定をして、出力スタート!
幅が7.5㎝、高さが5cmくらいの立体なのですが、出力には1時間かかりました。
割れないように硬めにしたかったので、密度を高めの設定にしたのが長時間かかった原因かなーと思います。おかげで仕上がりはきれいだし、硬くて割れにくそう!
早速、パンチボールの台にパーツを取り付けてみました!
設計ミスが発覚!?息子のアイデアに感謝!
でも、あれっ??
ポールを立ててみたところです。
3Dプリンタで作ったパーツの穴が大きすぎて、スカスカ... これじゃ、ポールを支えられず、またちょっとした衝撃で倒れてしまいます。
ガーン... 設計ミス??
自分で書いた設計図を見直してみると、穴の直径が3cmになってました。
「な、なんで穴の大きさ3センチにしたんだっけ?どう考えても3cmは大きすぎだよね...」
また3Dモデル作りからやり直し...?
3Dプリンタでの出力は1時間近くかかるのに...!
作業を始めたのが午後からだったので、この時点ですでに15時過ぎ...
16時には作業を終わらせたかったのに、時間大丈夫かな。
おろおろと慌ててる私を横目に、息子はなぜか落ち着いています。
「なんで、最初からやり直すの?ここだけ作ればいいんじゃない?」
えっ?
あせっていた私は、一瞬、息子が言っていることがよく分からなかったのですが、
「ほら、ここに入るのを作ればいいんじゃないの?」
と穴の部分を指さしながら言う息子の言葉に、はっとしました。
「確かにスキマの部分だけ埋めるパーツを作れば、ただの筒形だし、時間もかからなさそう...!」
というわけで、、
できました🎉
3Dモデルは円柱の図形を重ねるだけで簡単にでき、3Dプリンタでは20分くらいで出力することができました!
息子のアイデアに感謝です!
真ん中の筒の部分が別になっていることで、外側のパーツとの間に少し「あそび」ができて、かえって割れにくくなったのではないかなと思います。
また壊してしまっても自分たちの手でなおせるって思うと、子供にもちょっと優しくなれますね。
感じたこと
子供と一緒に工作やDIYをしていると、子供の純粋な視点や発想に驚かされることがよくあります。大人っていろんなことをシンプルに考えることができなくなってるんですよね。
親って、子供から教えてもらうことがたくさんあるんだなーとあらためて感じたし、子供の話を素直に謙虚に聞けるようにしたいなと思いました。
本日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
coporii マルヤマ